あまみや乗り物大好き部

電車、フェリー、バスetc...乗り物好きの一人旅ブログです。節約や地方移住にも興味津々。

『九商フェリー』レビュー:島原~熊本間を楽々移動~カモメもいるよ!~

こんにちは、雨宮です!

今回長崎から熊本に移動する際、九商フェリーを利用しました。

徒歩乗船なので長崎駅から島原港までは電車、熊本港から熊本駅まではシャトルバスでの移動となります。

また乗船したのは『フェリーくまもと』という1996年製の古い船舶です。

その時の体験をもとにレビューを書きましたので、どうぞ読んでいってくださいませ。

 

 

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そもそも九商フェリーとは?

九商フェリーは島原港~熊本港の21kmを約60分で結ぶフェリーです。

下図のオレンジのラインを結んでくれるありがたーい代物で、陸路では佐賀県を通ってぐるっと回らないといけないのですが、このフェリーさえあればショートカット可能。

現在運航されているのは『レインボーかもめ』と『フェリーくまもと』の二隻。『レインボーかもめ』は2018年就航のバリアフリー対応船、一方の『フェリーくまもと』は1996年就航と古め。

同航路を運航する会社として『熊本フェリー』があり、こちらは半分の30分で有明海を走り抜けます。その分お値段高めなので、速度をとるかお金をとるか...といった感じです。

 

 

オレンジの線が九商フェリーの航路

『のんびりクルーズ』とゆとりをアピールする九商フェリー

www.kyusho-ferry.co.jp

ライバルポジション?で高速を主張する熊本フェリー

www.kumamotoferry.co.jp

 

 

ココが魅力的!九商フェリー

圧倒的に安い

九商フェリーを使うことで、長崎→熊本間は圧倒的に安くなります。

皆さまお手元のスマホで『長崎→熊本』の乗り換え案内を検索してみてください。

しましたか?

2910円のルートが九商フェリー利用ルートです。安いでしょ?乗り換え回数は誤差ですよ誤差!

ジョルダンの乗換案内より

 

特に車やバイクで乗船するなら、ある程度時間かかってもいいから安い方がよくないですか?いいですよね!?車両航送運賃ってシャレにならないですからね。

徒歩乗船の料金、車やバイクは追加料金がかかるにしても安い...

 

フェリーターミナルまでのアクセス完備

フェリーに乗る際の悩み、それは『交通手段が貧弱』こと!

 

(´;ω;`)駅から港までバスで10分って書かれているケド、バス停が見つからないお...

(´;ω;`)そもそもタクシー使えって公式に書かれているお...

(´;ω;`)連絡バスが存在するのは長距離フェリーだけだお...

 

フェリー好きの間ではあるあるですよね!え、車やバイクに乗れって?車両航送運賃で何回フェリーに乗れるかお考えで???

 

上記の悲しみ、九商フェリーでは一切無縁!

そもそも島原港は島原鉄道の島原港駅から徒歩4分です。アクセスが良すぎる...

また島原駅で途中下車をして、バスで移動するのも可能。フェリーターミナルのすぐ近くにバス停が設置されています。というかバスの待合室になっています。

奥にはフェリーターミナル、右手前にはバス停が!

島原鉄道、バス、フェリーの待合室と化したFT

 

一方の熊本港、こちらは港と駅が離れております。でも大丈夫。九商フェリーさんは無料でシャトルバスを用意してくださっています。マジ助かる...

ただ、シャトルバスは座席数が少ない(通常マイクロバス、時によってはハイエース)ので、事前の予約を推奨します!!!!一応空きがあれば当日でも利用できるらしいのですが、私が乗船した日は満員御礼だったので期待しないほうがいいかも。

九商フェリー専用無料シャトルバスの御案内

 

また産交バスさんによる『熊本駅~熊本港フェリーのりば前』のバスもありますので、完全に隔離されているわけではありません。こちらはオーシャンアロー(熊本フェリー)に合わせて運行されているので、接続はいまいちかもしれません。

 

ゆっくり走るので風が穏やか

有明海21kmを60分で横断、航海速力は14.0ノット(時速26km程度)

このフェリーは『ゆっくり、のんびり』と公式サイトに書かれている通り、決して早くはありません。むしろ同航路のオーシャンアロー(熊本フェリー)の二倍時間を要します。が、それ故にお外で過ごすことができます°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°

船速が遅い=風速も遅い、簡単な話ですね!

無駄に大きな荷物を抱えていても、外にいれば気にせずそこらへんに置けます。揺れないので海ポチャもないはず。

船外にいるなら船尾の座席を確保するのが一番いいのですが、この遅さゆえに側面でもまあ何とかなります。寒いけど...(夏なら側面のほうが快適かも)

船尾にいれば風は遮られる

側面は風が強いけど...まだ何とかなる

 

なんといっても景色が良い

有明海をゆったりと進む九商フェリーは景色を楽しむのに最適な船です。さえぎるものが何もない海からの風景というのは、陸のそれとはまた違い乙なものです。

 

これは島原港出航後すぐの一枚。雲仙岳の姿をビルにさえぎられることなく楽しめます。え、真ん中にいるカモメが邪魔だって!?それは後述する理由によりどうしようもないんです(;´∀`)

 

交通量が多い海域なので、他船(おそらくフェリー)の登場にも期待が持てます。

 

これは熊本方面の写真なので、左奥に見えるのはおそらく阿蘇山周辺...にしてもカモメ多いですね(-_-;)

 

 

カモメの群れと遊べる(10月~4月限定)

いくら何でもカモメ多すぎだろ、どうなってるんだ!というあなた。これを見てほしい。

www.kyusho-ferry.co.jp

10月~4月の間はかっぱえびせんでの餌やりができるようで、自分が餌を持っていようがいなかろうが常にこんな感じになっています。故にうるさい()客もうるさい()

最初から最後までずっと周囲を飛び回っているので、カモメが映りこまない写真は皆無。それどころかこんなクソコラみたいな写真が撮れたりもします。

合成じゃないよ、本当だよ

なお60分間ずっと外にいたのですが、カモメが船内にまで来ることはありませんでした。

 

御船印が手に入る

これおすすめ理由になるの?とツッコミが入りそうですが、私個人としては重要だったりします。

お値段は他のフェリー会社と同じく500円で書置き。ただし日付だけは手書きでくれます。阿蘇山と熊本城を背景に、沢山のカモメと『フェリーくまもと』が描かれておりとても鮮やか。

『レインボーかもめ』の御船印はこれと対となっており、雲仙岳と島原城が書かれております。細かいですねえ!

購入はチケットカウンターのみですので、購入は乗船券の引き換えと合わせてどうぞ。

 

gosen-in.jp

 

御船印がどんなものかは、公式サイトを見てください。

gosen-in.jp

 

ちょっと気になるポイント

運航船二隻の内一隻がバリアフリー未対応

バリアフリー対応は一部のみ、これ自体はフェリーのみならず路面電車やバス等でもあります。しかしフェリーの場合は定期入渠(ドック)があり、さらに船舶の絶対数がそもそも少ないです。

故にバリアフリー対応の船舶がメンテナンス入りしてしまうと...足の不自由な方はその航路を使えなくなります

www.kyusho-ferry.co.jp

九商フェリーの場合は上記レインボーかもめ(2018年)はバリアフリー対応、今回乗船したフェリーくまもと(1996年)は未対応となっています。造船はお金と時間が恐ろしくかかるので、仕方ないんです:;(∩´﹏`∩);:

お目当ての船がある場合は、公式サイトの時刻表を見てから申し込むといいでしょう。

 

かもめがマジでうるさい(冬季限定?)

フェリーに群がるカモメたち、めっちゃうるさいんです。

 

野生生物に餌やりという点で不快になる人もいることでしょう。

そういう方は冬の九商フェリーを使わないほうがいいと思います。誇張抜きで最初から最後までカモメはついてきます。

 

これだけのカモメが飛び交う以上、落とし物もそれなりにあります。船尾に位置する係船機周辺(積み込んだ車の通り道でもある)では結構目立ちますね。

白い点々が『それ』である

 

 

九商フェリーでゆったりクルーズを楽しもう

ここまで読んでくださりありがとうございました!

時短かつ節約になり、さらに景色まで楽しめちゃう九商フェリーは、九州横断に欠かせない乗り物と言えるでしょう。

島原に行く機会があればぜひ一度乗船してみてください。

カモメと戯れたいなら10月~4月、そうでないなら5月~9月に乗ればより満足のいく旅となるはずです。

次の記事でもまたお会いしましょう(@^^)/~~~