- 北東北3県乗り鉄旅4~まだ走れる?リゾートしらかみ『くまげら』編成~
- 二日目②~リゾートしらかみ『くまげら』編成~
- 古っ!と思わずにはいられない、キハ48系『くまげら』編成
- 忙しい!リゾートしらかみ途中下車
北東北3県乗り鉄旅4~まだ走れる?リゾートしらかみ『くまげら』編成~
こんにちはあまみやです!
この記事は『北海道&東日本パス』を利用した北東北3県乗り鉄旅の『四つ目の』記事となります。列車の基本情報をまとめるのが割と面倒なのですが、これをしないとただの羅列になっちゃうので頑張ります。自分自身大した知識のないド素人なので、勉強になりますしね。
全日程のルートは以下のリンクをご覧ください。
二日目②~リゾートしらかみ『くまげら』編成~
『羽後牛島』から羽越本線の終着駅『秋田』まで移動、その後JR男鹿線(男鹿なまはげライン)を往復利用。最後にこの日のメインである『リゾートしらかみ』に乗り、五能線経由で『川部』まで移動し下車。最後は奥羽本線で青森駅まで向かいます。
この記事では秋田→青森到着までを書いていきます。
二日目早朝~男鹿線の記事は以下のリンクから見ることができます。
リゾートしらかみとは
『リゾートしらかみ』は奥羽本線の一部と五能線の全路線を経由し、秋田~青森駅間を結ぶ観光列車です。秋田~東能代及び川部~弘前~青森間のみ奥羽本線の線路を走行します。
観光列車としては珍しく、平日でも一日2~3往復ほど運行されます。しかも料金は乗車券+840円(2023年10月1日より530円から値上げ)と格安!特急料金が不要なのでフリーパス勢でも乗車可能。ただ全席指定なので予約漏れにはご注意を。
現在は『橅』『青池』『くまげら』編成の3種類が活躍中。その中でも『くまげら』編成は国鉄時代の生き残り、キハ48系なのです。あとの2種類はハイブリッド型気動車とのこと。
古っ!と思わずにはいられない、キハ48系『くまげら』編成
今回乗車したのはリゾートしらかみ3号『くまげら』編成です。秋田を10:50に出発し、終点弘前に到着するのはなんと15:49という約五時間の旅になります。私は青森に宿を取っていたので、途中の川部駅で下車し奥羽本線の普通列車に乗り青森まで向かいました。
1号と5号なら青森まで直通なのですが1号は8:19秋田発と早すぎ、5号は19:38青森着と遅すぎと、まさに帯に短し襷に長し状態なので今回は使用せず。なお3号が青森まで行かない理由ですが、老朽化している『くまげら』編成を少しでも長く持たせるためだと言われています。
そんなお爺ちゃん車両『くまげら』編成の姿はこちら↓↓↓
ああ...これは老朽化すすんでいらっしゃいますわ...
このお年を召した車両に喜びを感じるか、はたまたガックリするかは人次第と思われます。私(ワタクシ)はと言いますと...前日乗車した『海里』との差に愕然としました(;´∀`) あちらは2019年運行開始のぴかぴか車両、こちらは40年以上経過した引退間近の骨とう品...。
余談ですが実際のくまげらを見たことがなく、ふと画像検索をしてみました。上の車両と比較するとかなり黒いですね。それに対し真っ赤な頭頂部が目立つこと目立つこと。
今では貴重な国鉄キハ48系、その内装もまた古めかしい物でした。
どの写真からも時代を感じますね。個人的には接続部が好きですね。バリアフリーを微塵も感じないお手洗いも、今では作られない代物でしょう。
ちなみに座席はこんな感じです。
一番目と三番目は予約可能な座席で、二番目は先頭車両にあるイベントスペースとなっております。三番目のボックス席に関しては、みどりの窓口でのみ買えるそうです。ぼっちには関係ないですがね!
列車の内外を歩き回って約20分、リゾートしらかみ3号は予定通りに出発。ホームでは数人の駅員さんが手を振ってくれました。この列車の予約をした時は満員御礼に近かったのですが、実際乗ってみると半分以上空いておりました。なぜでしょうか...
忙しい!リゾートしらかみ途中下車
観光列車の例にもれず、リゾートしらかみにも長めに停車する駅がいくつか存在します。真昼間に運行する3号では東能代、能代、千畳敷、五所川原、川部駅にて5分~15分程度の停車をします。夕焼けを楽しめる5号と6号では、日の入りの時間帯が長時間停車になっていますね。
これらの停車時間にやることといえば...そう!駅スタンプの確保です。あと多少の散策。
車窓からの写真も交えつつ、各途中下車の話をしていきましょう。
座席回転に駅スタンプ!東能代駅
東能代駅はめっちゃ忙しかったです。というのも...
1,駅スタンプ
2,駅舎の撮影
3,座席の回転
これらを9分の停車時間に済ませる必要があったからです。
駅スタンプって設置場所が駅ごとに違うので、探し回る必要が出てくるんですよね。私以外にも同業者と思わしき人がおり、彼女らもバタバタと動き回っていました。仲間よ...
右はリゾートしらかみ『くまげら』編成車内で捺せるスタンプ、右は東能代駅のものです。右のスタンプにはライトの形からして国鉄キハ48系が採用されているみたいです。もしくまげら編成も引退してしまったら、東能代駅の駅スタンプも更新されるのでしょうか?(ハイブリッド気動車は目の部分が太い)
ボールをホームのゴールにシューーート!能代駅
東能代駅のお隣、能代駅にはなんとホームにバスケットゴールがあります。
リゾートしらかみの乗客限定で、バスケのシュートに成功すると景品がもらえるようです。私ですか?無理でした!
シュートに失敗した後は、何もなかったかのようにホームの見学へと移行。10分くらい停車時間があると歩きまわれるので気分転換になりますね。
またリゾートしらかみの指定席券があれば5%オフで買い物ができるそうです。とはいえ15分でバスケ撮影買い物は忙しすぎるので、ご利用は計画的に。
能代駅はおらわんスタンプラリーの対象駅です。しっかりスタンプを頂いてきました。
しっかりBasketballと書かれてますね。
なお能代駅を出て15分もすると、一気に田舎感がマシマシになります。当方のスマホが脆弱なせいか、八森付近でなぜか電波が死にました(この後も時折電波がなくなるのです)。
更にあきた神代駅以降は沿線の草木が元気すぎて、列車がバシバシ叩かれます。車内にもパキパキパキっ!と響き渡ります。なかなか恐ろしいことやってますね五能線...
GoogleMapにも乗っている!ビューポイント
岩館駅を発車するとビューポイントについての放送が入ります。他の観光列車同様ビューポイントではスピードを遅くしてくれるので、写真は撮り放題です。海里と違い席も割と空いている(-_-;)ので、陸側の座席しか取れなかった人も問題なく絶景を楽しむことができます。
列車は高いところを走っているので、一般道を走っている車がとても小さく見えます。
あっトンボ!
上記の場所はGoogleMapでは『大間越街道リゾートしらかみビューポイント』として登録されています。よかったら探してみてください。
またチョットした名所として、十二湖とウェスパ椿山の間には日本一短い(9.5mの)トンネルがあります。『短さをご体感ください』という案内が事前に入るので、見逃すことはありません。短いのでかなーりあっけないです。はりまや橋的な...
晴れていてよかった!千畳敷
千畳敷駅では約15分の停車時間があります。この時間でできることは...
海岸線に広がる岩礁の散策✨!千畳敷という地名なだけあって結構広く、観光列車が一台止まったくらいでは全然人ごみにならない程度にはゆとりがあります。
基本的に海沿いというのは風が強いのですが、今回は快晴無風で快適に過ごすことができました。いやー最高ですね。
足元では潮がバシャバシャと音を立てています。
空の青さと草木の緑が、くまげらの赤を引き立てます。
なかなかに終電が早い...けど車庫が秋田市にあるそうなので、帰る時間を考えたら仕方ないかも。
とか見てたら深浦駅の終電がもっと早いことに気が付きました。19:24が上りの終電かあ...
街中でも楽しめる!車内イベント
海沿いのビューポイントが一通り終わり内陸を走るようになったころ、先頭車両では青森の伝統芸能が披露されます。ぶっちゃけると景色が微妙なんで車内で楽しんでね!ってことなんでしょうけど、1000円以下で楽しめる観光列車としてはあまりに豪華すぎでは?と思わずにいられません。
この日の出し物は津軽三味線の生演奏と、津軽弁での語りべ実演でした。
津軽三味線は鰺ヶ沢から乗ってこられた奏者二名によるもので、全四曲の演奏。最後は林檎節という曲の歌唱&伴奏でした。
んで、もう一つのお題目『語りべ』の実演ですが...津軽弁ってさっぱりわからないですね!ところどころ理解できた単語から、とても穏やかじゃない物語だということだけはわかりました。
全ての演目が終わると間もなく川部に到着しました。この列車自体は弘前駅まで向かうのですが、青森駅に向かうのであればここから奥羽本線に乗り換えた方が早いです。
駅舎の撮影や近隣の散策もしたかったのですが
・リゾートしらかみの到着時刻が15:35
・奥羽本線青森方面行の発車時刻が15:42(次は16:26)
ということでサクッと駅名標と駅スタンプだけを確保し、乗り継ぎを済ませました。
この後の奥羽本線については特にいうこともなく、車窓を楽しむこともなく、青森まで運ばれて行きました。座れるか否かという程度に混んでいるのは安心ポイントですね。
これにてリゾートしらかみの5時間にわたる旅は終了になります。青森駅で多少の観光をしたのですが、既に4000字を超えているのでまたの機会にしようと思います。
ここまで読んでくださった方ありがとうございました。次は3日目の津軽線についての記事になるはずです!ではまたお会いしましょう。