あまみや乗り物大好き部

電車、フェリー、バスetc...乗り物好きの一人旅ブログです。節約や地方移住にも興味津々。

北東北3県乗り鉄旅2~由利高原鉄道と701系羽越本線~

北東北3県乗り鉄旅2~由利高原鉄道701系羽越本線

こんにちはあまみやです!

この記事は『北海道&東日本パス』を利用した北東北3県乗り鉄旅の『二つ目の』記事となります。かなり長い旅行記になりそうなので、離脱しないように頑張ります。

全日程のルートは以下のリンクをご覧ください。

 

 mogu8.hatenablog.com

 

 

一日目②~由利高原鉄道701系羽越本線

経路:新潟→酒田→矢島→羽後牛島

新潟駅から海里に乗り込み酒田駅で下車、その後JR羽後本線で羽後本荘駅まで行き由利高原鉄道鳥海山ろく線)に接続し往復。最後にJR羽後本線で羽後牛島駅まで行くルートです。

この記事ではJR羽後本線と由利高原鉄道羽後本荘矢島駅)について書いていきます。

前半の記事は以下のリンクから見ることができます。

mogu8.hatenablog.com

 

由利高原鉄道鳥海山ろく線)とは

由利高原鉄道は、羽後本荘駅JR東日本羽越本線から分かれ、矢島駅まで延びる第三セクターです。秋田おばこ姿のアテンダントが乗務する『まごころ列車』や動くキッズスペースで食堂車にもなる『鳥海おもちゃ列車「なかよしこよし」』等のイベント列車が毎日運行されています。

また終着駅の矢島駅には『まつ子の部屋』という名物おばあちゃんが運営するお店があり、鉄印はこちらで頂けるとのこと。

www.obako5.com

 

701系とは

東北地方にて普通列車の旅をすると、必ずと言っていいほど乗ることになる電車です。東北本線奥羽本線羽越本線etcで運用されているものだから避けようがない。

3ドアでロングシート、ただシートはふかふかで座り心地はよかったり。前方にはワンマン運転用の赤青の運賃箱が備え付けられております。今回乗る羽越本線ではピンクのワンポイントが入っていますが路線にはよって紫や緑などになり、大変バラエティ豊かです。

www.jreast.co.jp

 

酒田駅からは避けて通れぬ701系羽越本線

前回の記事では13:11に酒田駅に到着し、次の列車2時間ほど空いたので酒田観光をしておりました。

ここから先は15:30発の羽越本線秋田行に乗車し、由利高原鉄道の接続駅『羽後本荘駅』まで向かいます。


酒田駅から乗るのは、シルバーの平たい顔にピンクと紫のラインが生える701系の車両です。まあ全席ロングシートなので、車窓をとるのはかなり難しいのですが...

 

そしてこの羽後本線、なぜかは不明ですがものすごく寒かったです。当時の酒田駅はそれなりに暑かった記憶があるので、エアコンを効かせすぎたのかもしれません。この時の利用者は2両編成で約30人でした。

 

なおこの列車はワンマン運転となるので、下車するときは先頭車両を使うことになります。この後も東北地方のローカル線を乗り継いでいくのですが、どの列車にもワンマン用の設備があるのが新鮮に感じられます。なお今回は切符購入済み&フリーパス駆使なので、きっぷを見せて終わりでした。

ロングシートで輸送されること約1時間、16:32に予定通り羽後本荘駅に到着しました。ここで由利高原鉄道鳥海山ろく線)に乗り換えるため下車します。

 

由利高原鉄道鳥海山ろく線

羽後本荘駅では改札内でJR駅と由利高原鉄道がつながっており、そのまま乗り換えが可能です。ですが今回は一日乗車券を購入したかったので一旦外に出ました。写真は由利高原鉄道の改札で、すぐ横にはJR用の改札があります(駅員さんの顔はぼかしております)。

由利高原鉄道の一日乗車券は土日祝限定で一枚1100円となっております。この時は一枚買うともう一枚付いてきました。どうも公式サイトを見る限りだと結構頻繁にこのキャンペーンは行われているみたいです、『buy one get one free』というやつですね。とにかく乗車人数の実績が必要なんでしょうかね...

 

これが今回乗車した16:32発『鳥海山ろく線』矢島行です。丸っこい車体に寒色でまとまりのある塗装、ひらがなで書かれた『ちょうかい』の文字がとてもかわいらしいです。

 

形式の記録の為に写真を撮ったのですが、色の濃い部分はよく見ると和風の模様が入っていますね。右端に見える乗務員口の取っ手は金色に塗装されておりシンプルなのに高級感を感じる作りです。

 

 

過去のラッピングや内装については、公式サイトに詳細が書かれています。

側面に書かれている『nostalgic trainちょうかい』はあくまでラッピング名であり、車両の愛称は『宝くじ号』になるんですかね?

www.obako5.com

観光列車かと見間違う塗装の車両ですが、今回乗車したのは普通のものになります。

というのも列車アテンダントが同乗する『まごころ列車』は一日一本、おもちゃ列車『なかよしこよし』は追加でもう一本、なおかつ割と早めの時間なのです。16時台にはとっくのとうに終わっているのです。

 

ちなみにこの『宝くじ号』内装もこれまた素晴らしい。というか過剰サービスの雰囲気すらしてきます。というのも...

ロングシートにテーブルが備え付けられています。

乗客数も少なかったこともあり、一人で一つのテーブルを独占できちゃいました。車内で書き物をしている学生さんがいたのもとても印象的でしたね...

 

照明も凝っています。おかげで帰りは(というか夕方の時点で)車内は薄暗かったのですが...ま、しゃーない!

窓枠のラッピングに関しては好みが分かれるところですが、元の窓が馬鹿みたいに大きいのでOKです!

※重ねて言いますが、今回乗車したのは普通列車です。

 

由利高原鉄道の駅舎たち

そんな観光列車のような姿の『宝くじ号』ですが、実際乗ってみるとザ・ローカル列車という印象でした!

・速度がなかなかに遅い!

・エンジン音と振動が結構うるさい!

・線路を軸にして左右に大きく揺れている(気がする)

上記に関しては車両というより線路の問題なので、ま、しゃーない!(二回目)ってところですね。何よりこの二日後に乗る津軽鉄道がもっと揺れてくれましたからね!

なお一両編成ロングシートテーブル付きの本列車、乗客数は10人にも満たなかったです。同業者と思わしき人を含めてこの人数ですので、三セク化してしまったのもやむなしかと思われます。

設置されたテーブルは『どうせ客乗らないし満足度あげようぜ!』という発想によるものかもしれません。天才的ですね!

 

子吉駅

この駅までは比較的住宅が多い印象を受けました。写真では見えませんが、写真右側は駐車場となっております。郵便局併設かつツアー客の受け入れ口ということもあって、駅舎は大きく待合室も座席が多そうですね。

 

曲沢駅

無人駅です。あたりは田んぼしかないです。本当に田んぼしかないです。手前に見える日に焼けて真っ白になった看板が哀愁を誘います。

曲沢駅Googleマップで調べると、周りに建物の類が存在していないとよくわかります。幸い駅間の距離が短く、右下に見える町までは歩いていけるので途中下車しても何とかなりそうですね。

余談ですがGoogleマップストリートビューにて曲沢駅を見ると、なんと夜に撮影された写真が使われています。なかなか不気味でしたので、よかったら検索してみてください。

 

前郷駅

前郷駅には17:04頃に停車しました。時刻表を見る限りこの時間帯に『まごころ列車』はないはずなのですが、反対車両には秋田おばこ姿のアテンダントさんが乗っていらっしゃいますね。臨時で増発していたのか、はたまたツアー客用に用意されたものだったのか...

なおこの駅ではタブレット交換が行われるとのことですが、完全に失念していました。また来る理由ができたと考えましょう。

 

久保田駅

公式サイトによると駅舎は奥にあるプレハブ小屋とのことです。当時の自分のメモには『久保田駅、駅舎の代わりにかかしがいる』と残されていました。ひょっとして?とは考えましたが、所見ではこの青い建物を駅舎とは認識できませんでした。

この写真で写っているのは2番目と3番目のかかしで、手前にもう一体飾られています。

 

由利高原鉄道鳥海山ろく線)は全12の駅から成るので、ここに載せた駅舎はほんの一部です。他の駅もそれぞれ個性があって面白いので、ぜひとも一日乗車券を手にして巡ってみてください!

 

由利高原鉄道鳥海山ろく線)終点矢島駅

17:24頃、列車は予定通り終点矢島駅に到着しました。約45分の間走っているにも関わらず、両手で足りるだけの人しか使われない列車...しんみりしつつも一旦下車します。

 

悲しいかな、この列車の乗車人数より矢島駅に飾られているかかしのほうが多いです。ダブルスコア位ついてます。前郷駅ですれ違ったツアー用?『まごころ列車』にはそこそこ乗っていたように思えるのですが、それはあくまで観光用だから...ってことなんでしょうね。

 

矢島駅には観光案内所や駅カフェがありとても充実しているのですが、遅すぎて全て閉まっておりました。鉄道旅は早い時間帯から動くに越したことはありませんね。

ただ、駅スタンプは外に設置されておりいつでも捺印可能!記念にポンポン捺してきました。一つは今写っている『まごころ列車』仕様のもの。もう一つは『ようこそ由利高原鉄道へ』という通常仕様のもの。通常仕様のものは羽後本荘駅でも配置されています。

......駅スタンプの横にハローワークの求人冊子があるのは『移住しろ』ってことなんだろうか。

 

 

折り返しの列車は18時ちょうど発、30分ほどあるので外に出てみることにしました。

終着駅ということもありとても立派な駅舎です。駅舎内が薄暗いからか、窓ガラスに空が反射していました。

 

古ぼけた観光マップです。30分で行ける場所はなさそうですね。

 

ところで矢島駅ですが、見ての通り駅の近くは閑散としています。コンビニなどはなく、食料を手に入れるには

1,駅舎内カフェやお土産処にて購入(夕方には閉店)

2,少し離れたスーパーまで頑張って歩く

のいずれかになります。

普通なら空腹を我慢するのでしょうが、朝昼ともに軽食しかも早めに済ませていた自分はどうしても耐え切れませんでした。なので荷物を抱えたままスーパーまで競歩することにしました。

 

こちらが矢島駅から歩いて8分(byGoogleマップ)、競歩なら約6分、駅最寄りのスーパージェイエイ秋田しんせいサービスA-COOPやしまです。

購入したのはランチパックの焼きそばパンで税込み135円。これが安いのか高いのかは不明ですが、スーパーの存在に感謝しつつ急ぎ足で来た道を引き返します。スーパーもない地域が存在することを考慮すれば、割と栄えている地域かもしれませんね。

 

18時発の列車を逃すと次は一時間後、どう考えても遠くまで行くべきではないのですが…帰りは競歩を超えて駆け足になりつつもなんとか駅に到着。

 

ランチパックで小腹を満たしつつ羽後本荘駅に戻ります。乗るのは行きと同じ『宝くじ号』です。これまた乗客よりも多いかかしに見送られ、列車はゆっくりと発車するのでした。

 

羽後本線で羽後牛島駅

羽後本荘駅に戻ってきたら、再び羽後本線に乗り込みます。目的地は本日の宿泊地、羽後牛島駅です。ここには貧乏旅行の強い味方、快活CLUBが駅近にあるのです。

秋田駅にも『快活CLUB 秋田新国道店』があるにはあるのですが、駅からは遠くバスの利用が必須になります。

なお外はすでに真っ暗だったので、車窓は諦め仮眠をとることにしたのでした。

 

ワンマン列車なので料金表が車内にあります。

 

 

時刻は19:35、羽後牛島駅は静まり帰っています。

 

秋田駅の隣ということもあり、交通系ICカードに対応しています。

 

んで駅から出たらこれ。

こっっっっっっわ!

 

羽後牛島駅は、駅前が真っ暗なのです。

写真は見事にぼやけていますが、それだけ周囲に明かりがないのです。

 

歩くこと約10分(迷いました)、この日の宿に到着しました。

駅の近くにはローソン、快活クラブのすぐ近くにはすき屋があるので食事には困りません。少し割高になりますが快活クラブ内で購入することも可能です。

ローカル線の旅ではいつどこで食事をするのか、計画の時点でめどを立てておいた方がよさそうです。場合によっては行動食しか選択肢がないかもしれません。

 

一日目の全行程はこれにて終了となります。

朝7時に新潟駅に到着し、夕食を済ませ宿に入ったのは20時過ぎ、正直かなり疲れました。また17時を過ぎると外は薄暗くなり、車窓には車内が映りこむようになります。それを踏まえると夕方にはホテルに入った方がよさそうです。

この日の反省をもとに、翌日以降のスケジュールをすべて前倒しすることにしたのでした。

 

ここまで読んでくださった方ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします!